栄光学園の教育の特色を教えてください。
キリスト教的価値観に基礎を置き、自分の力を他人のために使える「他者のための人間」(Men for others)を育て、生涯にわたって自ら学んでいこうとする「自学自習の精神」を涵養することです。
教育現場で、先生方は何を心掛けているか教えてください。
個々の生徒がしっかり自立した人間になることを目指しているため、先回りして手取り足取り何でも細かく指導することは、生徒の成長にとってよいことだとは考えていません。たとえ時間がかかっても、「いま自分が何をどのようになすべきか」ということに、一人ひとりの生徒がじっくりと向き合って取り組むことができるように指導することを、心掛けています。
土曜日に授業はありますか。
土曜日は4時間授業です。午後は部活動があります。
校地の広さを教えてください。
校地は111,000m2で、東京ドームの約2.4倍の広さです。
施設はどのようなものがありますか。
校舎以外に、聖堂・図書館・小講堂などを備えた聖堂棟、全校生徒が集まれる大講堂、2つの体育館・300メートルトラック・サッカーコート・テニスコート・野球場などがあります。
学年・クラス編成はどのようになっていますか。
1クラス45名で、各学年とも4クラスの編成です。中1・中2を初級、中3・高1を中級、高2・高3を上級と区分し、2学年単位で学習・生活指導の計画をたてています。
習熟度別クラス編成はありますか。
ありません。
クラス替えはありますか。
毎年クラス替えがあります。
文系・理系のクラス編成になるのはいつからですか。
高3からです。
英語教育にはどんな特徴がありますか。
英語の授業は中学各学年で原則毎日あり、言語の学習に不可欠な時間を十分に確保しています。特に初級学年では、文法・語彙語法の基礎を固めつつ、コミュニケーション能力を養うという2つのことを目的としています。また、中2から高2では全員にGTECを受験させ英語学習への動機を強めるとともに、学習状況の確認にも活用しています。
定期試験は年何回ありますか。
1・2学期は中間試験と期末試験、3学期は期末試験のみで年5回あります。
学習面で遅れた生徒に対するフォローはどのような形でなされていますか。
初級学年では、小テストやノート点検などを行いながら、学習習慣の確立を目指しています。遅れる生徒には、教科担当者や学級担任が家庭と連絡を取りながら、個別指導や補習等を行います。中級学年では、一定基準以下の成績の生徒たちを対象に、放課後指定された場所で自習する時間を設けています。また各級とも、長期休暇中に指名による補習も行っています。
放課後に自習できる場所はありますか。
自習室やラーニングスペース、図書館に残って勉強することができます。
授業についていくため、また将来の大学受験のために、学期中に学習塾や予備校に通う必要があるでしょうか。
基本的にどの学年においても、塾や予備校に通う必要はありません。主要教科の配当時間数・授業内容・進め方などの点で様々な配慮がなされているので、本校のカリキュラムをしっかりとこなすことが大事です。高学年になって、予備校に通う生徒も少なからずおりますが、学校として勧めているわけではありません。
いわゆる落第はありますか。
原則として、中学では落第はありませんが、高校への内部進学や高校各学年の進級については、規定により可否が認定されます。
宗教教育について教えてください。
カトリック校である本校は、キリスト教的価値観を本校の教育の基盤に据えています。各学年に置かれる倫理の授業はその価値観や人間観が反映しています。朝礼や式典等で聖書の教えなどに言及することもあります。しかし、信仰はあくまで個人の内面と深くかかわるものであると考えています。折に触れ行われるミサへの参加は自由であり、宗教の時間を正課として課してもいません。希望者のためには、課外活動として聖書研究会が毎週金曜日の放課後に行われています。
部活動は全員参加でしょうか。
全員がどこかの部に入りますが、学年が上がると、部に代わるグループ活動への参加も認められます。
学習と諸活動の両立は可能でしょうか。
部活動は週2日、活動時間も5時までに制限されていますから、興味によって委員会活動や聖書研究会、グループ活動、奉仕活動などに参加しても、学習の時間はきちんと確保できるように配慮されています。
進路進学指導はどのように行われているのですか。
担任や担当者による個別の指導のほか、高1から高3まで成長段階に沿って進路ガイダンスを行っています。また、進路進学委員会が日常的に相談を受け付けており、進路指導室にも進学関係の資料をそろえています。
進学先はどのようなところですか。
ほぼ100パーセントの生徒が4年制大学へ進学します。受験時の第一志望の大半は国公立大学です。毎年一番進学人数の多いのは、東京大学です。
自転車通学はできますか。
入学時点ではできませんが、中1の1学期中に行われる安全指導後、届け出により認めています。
大船駅からバスを使って通学できますか。
特別な事情がある場合以外は認めていません。登下校とも徒歩です。
食堂はありますか。
ありません。弁当持参が原則です。毎日のように弁当を持ってくることの教育的効果を大切にしています。ただし、校内でパンや弁当、飲み物を買うことはできますし、登校時に購入することも認めています。
宿泊を伴う行事は、どのようなものがありますか。
中1のオリエンテーションキャンプ(1泊2日)、「中1の秋のキャンプ」、中2の山のキャンプ(2泊3日)、中3の学年体験旅行(2泊3日)、高2の修学旅行(3泊4日)などがあります。
学費はどのくらいかかりますか。
初年度納入金は、2013年度では授業料のほか入学金や施設設備金などを含め1,093,600円です。そのほか教材費や制服代などの諸費用もかかりますので、初年度はおよそ1,300,000円必要となります。次年度からは、授業料年額528,000円のほか施設維持費・教材費などを合計して、総額およそ720,000円となります。
カウンセリング制度はありますか。
週2回専門のカウンセラーが来校します。生徒のほか、保護者の方も相談することができます。
防災対策はどのようになっていますか。
学校が海岸線から5.6キロ以上離れた、標高52メートルの高台にあるため、津波の心配はまずないと考え、地震・火災を中心とした防災計画を立ててあります。防災倉庫2棟に3日分の備蓄用食糧と飲料水などを蓄え、年2回定例の避難訓練を実施して防災意識を高めるとともに、居住地域ごとに分けたグループで行動できるよう生徒を指導しています。
受験生の国籍は問われますか。
問いません。国籍の申告は不要です。
身体に障害がある場合でも出願できますか。
できます。受験に特別の配慮が必要な場合は、事前にご相談ください。
通学区域の制限は設けられていますか。
ご自宅が神奈川県内であれば特に制限はありません。県外の場合は次の地域を通学区域に指定しています。
[東京都]23区、武蔵野市、三鷹市、狛江市、調布市、府中市、稲城市、多摩市、日野市、八王子市、町田市
[静岡県]熱海市、函南町、三島市、小山町
※上記以外でも、徒歩や公共交通機関を利用して自宅からおよそ90分を超えない時間で通学できる区域
(大船駅から本校までは15分とする)
遠方に居住していますが、受験に際し、特別な手続きは必要ですか。
手続きは必要ありません。入学条件は、4月1日時点で通学区域に居住していることです。
通学区域の制限を設けているのはなぜですか。
学校での学習や課外活動と、家庭学習を含めた家庭での日常生活は、それぞれとても大切なものであり、あまりにも長い時間が通学に割かれることは、好ましくないと考えているからです。
帰国生に特別な扱いはありますか。
ありません。
募集要項はいつごろ、どのように入手できますか。
本校HP(募集要項)からダウンロードできます。
試験当日、体調が悪い場合でも受験できますか。
その時の身体の状態によって、保健室や別室で受験できる準備をしています。
(詳細は、募集要項の「入学試験当日の諸注意」でご確認ください)
特定の科目の得点が低いために、不合格になることはありますか。
ありません。4教科の総合点[国語70点・算数70点・理科50点・社会50点]の240点満点で判断します。
入試ではどのような力が特に要求されますか。
原則として小学校で学習する内容・分野から出題していますので、まず基本的事項についての十分な理解と習熟が求められます。ただ単なる知識の量や正確さだけを問うことが目的ではありませんから、小学校で学習・体験する内容をもとに応用・発展的にものを考える力が身についているかどうかを測る問題も含まれます。
途中の考え方を書かせたり、記述式解答を求めたりした時には、中間点を与えていますか。
採点基準について細部は公表しておりませんが、解答用紙に書かれている考え方や記述内容に応じて評価しています。
インターネットの合格発表はありますか。
例年発表は校内の掲示のみで行います。ただし、2021年度はインターネットのみの発表になります。
繰上げ合格はありますか。
補欠の発表はありませんが、欠員が生じた場合には、電話で連絡します。繰上げ合格の場合でも、入学手続き費用などすべてにおいて、正規合格と同一の扱いになります。